肛門・痔外来のご案内
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当院の大腸・肛門病の治療について

当院では、大腸・肛門に関連する専門外来として『肛門・痔外来』を開設しています。 患者様の症状やニーズに合わせて安心して検査、治療が行えるよう、また患者様が手術を受け、快適な入院生活を送り、術後の不安を取り除き完治に向かうよう努めています。 更に兵庫医科大学病院 炎症性腸疾患講座外科部門 主任教授 池内浩基 先生の指導・連携のもと、より専門的な治療を行うと共に優れた技術、知識の取得に取り組んでいます。 肛門痛、出血、便秘、下痢などでお悩みの方、その他ご相談などがお有りの方はお気軽にご来院ください。

また下記の『肛門・痔外来』以外の一般外来でも、常勤医の院長 石井、診療医長 泉が各専門医との協力体制のもと、月曜日から土曜日まで交代で診察を行っておりますので、症状が気になる方は是非お早めに受診してください。

「肛門・痔外来」の紹介



イボ痔や切れ痔など、患者様の症状に合わせた痔の治療を行っております。 痔の治療では、切らずに治すイボ痔の最新治療「ジオン(ALTA)注」が好評で、主に日帰り手術にて患者様の負担を軽減しています。 また、排便時の出血は癌の可能性もあります。便秘や痒み、腹部不快感など、痔以外の症状でもお気軽にご相談下さい。

また、兵庫医科大学にて約25年間「炎症性腸疾患」の臨床、研究、教育に携わっている池内浩基教授を非常勤医師として、月2回『肛門・痔外来』と併設して「炎症性腸疾患外来」を開設し、最近増加している潰瘍性大腸炎(大腸に小さく浅い潰瘍が多発する病気)とクローン病(大腸や小腸に深い縦長の潰瘍があちこちにできる病気)の術後の内科的治療を主に行っています。

痔核(いぼ痔)とは

肛門周辺の粘膜の下には、血管が集まって肛門を閉じる働きをするクッションのような部分があります。 肛門への負担が重くなると、クッションを支える組織(支持組織)が引き伸ばされ、クッション部分が大きくなり、出血したり肛門の外に出たりするようになります。 これが痔核(いぼ痔)です。

痔核には、直腸側にできる内痔核と、肛門側にできる外痔核があります。 また、内痔核が大きくなって脱出するようになると肛門側の痔核、つまり外痔核を伴って内外痔核という状態になることもあります。

痔核(いぼ痔)の治療

ジオン(ALTA)注による治療法

「脱出を伴う内痔核」にジオン注を投与して痔に流れ込む血液の量を減らし、痔を硬くして粘膜に癒着・固定させる治療法です。 痔核を切り取る手術と違って、痔核の痛みを感じない部分に注射するので「傷口から出血する」「傷口が痛む」ということはなく、入院期間の短も期待できます。
ただし、すべての痔核が硬化療法で治療できるわけではありません。痔核がひどい場合や外痔核が主体の場合には、従来の結紮切除術での治療が必要になります。
また、外来受診時の肛門診察は必須となります。

ジオン(ALTA)注の手順

ジオン注を投与する前に肛門周囲への麻酔か、下半身だけに効く麻酔を行い肛門周囲の筋肉を暖め注射し易くします。

ジオン注はひとつの痔核に対して図のように4か所に分割して投与します。 これは痔核に薬液を十分に浸透させるための方法で、四段階注射法といいます。

複数の痔核がある場合には、それぞれに投与します。 投与後しばらく点滴を続け、麻酔の影響がなくなるまで安静にする必要があります。

ジオン(ALTA)注の効果

・出血が見られなくなります。
・脱出や肛門のまわりの腫れがなくなります。
投与後の早い時期に痔核へ流れ込む血液の量が減り出血が止まります。
脱出の程度も軽くなります。
投与した部分が次第に小さくなり、引き伸ばされていた支持組織が元の位置に癒着・固定して、脱出がみられなくなります。(1週間 ~ 1か月)

日常生活の注意点

治療後も以前と同じように肛門に炎症を起こすような生活を続けていると新しい痔ができてしまいます。
再び痔にならないためにおしりに負担のかかる生活を改めることが、なによりも大切です。

規則正しい排便習慣を身につけましょう


便通を整えるために食物繊維や水分を摂る

便意があったらトイレに行く。我慢しない。

トイレに長居しない。いきむのは3分以内。 無理に出しきろうとしない。

下痢などを防ぐためにアルコール類、香辛料などは控える

おしりを清潔にしましょう


坐浴を行う
  あるいは・・・
・温水洗浄式便座を使う
 →水圧は弱めに
 →温度に注意
 →刺激し過ぎない
・洗った後、よく乾かす

・お風呂に入って
 血行をよくする

・石鹸でゴシゴシ洗わず
 お湯で流すようにする

おしりへの負担を減らしましょう


座りっぱなし、立ちっぱなしは肛門がうっ血しやすいので、2時間おきにストレッチ体操などにより血行を改善しましょう。

●長時間、同じ姿勢をとり続けない
●過労やストレスを避ける
●体を冷やさない

受付時間/担当医表

受付時間

午前 診療受付 8:30 ~ 12:00
外来診療 9:00 ~ 12:00
午後 診療受付 16:00 ~ 18:30
外来診療 16:00 ~ 19:00

担当医表

午前診 9時~12時
肛門・痔外来 1 診 中村光宏
(外・消内・消外)
中村光宏
(外・消内・消外)
    中尾宏司
(外・消内・消外)
  中尾宏司
(2,4週)
(外・消内・消外)
5 診             栁秀憲
9:30~(月1回)
午後診 16時~19時
(受付終了時間:18時30分)
肛門・痔外来 1 診   楠蔵人
17:00~19:00
(外・消外)
中尾宏司
15:00~
(外・消内・消外)
※下記①参照
中村光宏
(外・消内・消外)
   
水曜日午後 中尾医師 1診 15:00~16:00は、再診の患者さまに限り受付させていただきます。
専門外来のみ診療

担当医

副院長
中尾 宏司
日本外科学会専門医
日本内視鏡学会指導医/専門医
日本消化器病学会専門医 等
診療医長
中村 光宏
日本大腸肛門病学会大腸肛門病指導医/専門医
日本内視鏡学会指導医/ 専門医
日本外科学会専門医 等

※ふだんと違った気になる症状(痛み、出血、排便がしづらい等)が現れた場合には、
すぐに受診して下さい。

施設認定

当院は、一般社団法人 日本外科学会の指定により、“定められた指導責任者のもとに充分な指導体制がとられ、かつ、年間50例以上の外科手術症例を有している”等の条件を満たしている施設として「日本外科学会外科専門医制度関連施設」に認定されています。

【専門医/認定医など】
日本外科学会指導医/専門医 院  長 石井 洋光
日本外科学会専門医 副院長 中尾 宏司
診療医長 中村 光宏
日本外科学会外科専門医制度関連施設証
日本外科学会外科専門医制度関連施設証

「大腸内視鏡検査」の紹介

検査日

月 ~ 土曜日 内視鏡外来にて

当院では、大腸や肛門病の検査と治療にかかせない 最先端の「NBI内視鏡システム」を導入しています。 大腸(結腸と直腸)を観察するために肛門から内視鏡を挿入し、これらの部位に発生したポリープや癌、炎症などを診断し、組織の一部をとって調べたり、病変を内視鏡的に切除することもできます。 手技は日本消化器内視鏡学会指導医/専門医の資格を有する医師3名が中心となり、より安心で苦痛を軽減させる検査・治療に努めています。 また、兵庫医科大学との連携により、消化器内科の非常勤医師が週に1度検査を行っています。

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